レストランで衝撃を受けた父娘の会話 – 父に「アンタ」

独身の頃の話

今から10年くらい前、私がまだ独身のころのお話です。

家族でファミレスに出掛けて食事をしていたときです。

ちょうど斜め向かいに3人の子連れファミリーが食事をしていました。

お母さんは想像する感じの普通のママよりも少しキツそうかなという感じで、お父さんは仕事を真面目に頑張っていて少し物静かな感じ、子どもさんは見る感じ中学生で思春期真っ只中でしょうか、家族での食事を楽しむというよりもご飯を食べに来たという感じでした。

ドリンクバーに行くときに言った衝撃のひとこと

席の配置は母がソファー席に一人、父が通路側と娘が壁側の隣同士で向かいのソファー席に座っており、娘がドリンクバーに行こうとした瞬間の一言に驚きました。

父に向かって「アンタどいて」

私なら即注意ですが、残念ながらそのファミリーの父は当たり前のように場を譲るのでした。

当時私は結婚も子どもも全く意識になかった頃でしたが、もし将来子どもができたら、こうならないような教育をしようと反面教師にしたのを鮮明に覚えています。

 

嫌いな人は多い

人の家庭や教育に口を出すべきではありませんが、今回の一言が親子の関わりとしても教育としてもNGなのは明らかです。

そもそも「アンタ」という言葉は女性が使う「あなた」を親しい間柄で使う砕けた言い方として誕生したそうですが、古い時代を描いた映画のような「アンタ」とは違い、現代では嫌悪感を感じる言葉としての方が認識が強いようです。

ネットの検索においても子どもが親に対して「アンタ」と使うことは大半の人がダメな言い方だと認識し、しつけが悪い、親に責任があると感じているようです。

家庭でのパワーバランス

そもそも今回の家族の場合、家庭内で力関係のバランスが崩れてしまっているのではないでしょうか。

本来であれば父と母がリーダーシップを取り、子どもをフォローしていくというのが多いパターンかと考えられますが、このファミリーの場合だと母・娘がリーダーシップを取ってしまったのではないでしょうか。

日常的に父の不満を子どもに

勝手な予測になりますが、母は日常的に子どもに父の不満などを言ってしまっているのかなと考えます。

我が家は夫婦で不満のあることは日常的に話し合って解消するように仕組みを作っており、二人の教育法としてもパートナーの不満は子どもに言わない、子どもがパパやママのことを悪く言ってもきちんと解決させると決めています。

今の所夫婦お互いに子どもから悪く言われたことはありませんが、今後は思春期などもあるので出てくることでしょう。

子どもに不満を言うというデメリット

日常的にパートナーの不満を漏らすことは、子どもが成長していく上での心理状態や人とのコミュニケーションの中で問題が出てきてしまうようです。

例えばパートナーが脱いだ服をそのままにしていたり、食事中に肘をついているなどを注意や反面教師といった感じで話題に上げることは問題ないと考えますが、夫婦間の問題や「パパはいつもだらしない」「ママはいつもダラダラしてる」など具体性の無い不満は子どもにとっても対応に困るでしょうし、親の好き嫌いを誘発してしまうような発言は避けるべきです。

ある心理学の分野の方によると不満を多く話すことによって聞き上手になってしまい、将来的に自分の発言を持てなくなってしまうことも考えられるそうです。

最後のまとめ

子どもが思春期であったり、父娘の関係性、母娘との関係性や家庭環境など様々な要因でこのファミリーの中では「アンタ」が普通になってしまっていたのだと思いますが、どんな状況であれ注意をすることは大切です。

私はなにかあったときは教育のチャンスと呼んでいるのですが、子どもがデリケートな時期であればなおさら言葉や行動にセンシティブになる事が必要でしょうし、自分たち親の立場も見直さなければならないと言えます。

子育てって大変ですが、子どもと同じく苦労や努力の先に大切なことがあるのだと思います。