「子どもを産んでいないからわからない」は禁句なのか?

子どもの成長と共に叱る頻度も増える

子どもたちが成長するにつれワガママやイタズラも多くなってきて、それで親として注意したりしっかったりの頻度は多くなってきます。

 

そういう時に周りの人たちに「そんなに怒らなくてもいいのに」とか「子どもが可愛そう」なんて言われると親としてはストレスが溜まります。

 

私も育児の中心として子どもたちを24時間見ている立場なので、同じ悪さを繰り返したり、食事中にずっとよそ見をしてテレビを見ているなんかをしていると通常よりもキツく叱るときはあります。

 

こういった事が増えてくるのと同時に増えたのが家族との摩擦です。

家族との摩擦

ここでいう家族は妻や子どもではなく自分の親や兄弟のこと。

 

実家の姉や両親に子どもが懐いてくると当然のように家族は甘くなりますし、ちょっとしたイタズラや悪いクセでも見て見ぬ振りをするのは当然起こってきます。

 

親としては子どもの行動は把握しているので当然そこで叱る・注意することを行うのですが、ここで家族とぶつかる事があります。

 

家族としては「子どもが可愛そう」「萎縮してる」というのが優先されるので逆に批判を受けたりすることもあるのです。

 

そうなると喧嘩まではいかないもののやはり言い争いには発展しやすくなります。

人の教育は理解できない

言い争いが始まったときにはできるだけ冷静に教育上何が悪くて、将来の為にどうしたいのかを伝えるのですがほとんどの場合で伝わりません。

 

言い争いになる時点でパパ・ママが子どもにやっていることは「良くない事」として捉えられいるわけですから。

 

ほとんどの場合でその子にあった教育方法は親が一番知っているわけで、親としては成功体験と失敗体験を繰り返して子育てのコツを掴んできたわけです。

 

そして子どもが何回同じ悪さやクセを行っているのかを知っているのも育てている親だけです。

 

みんな子どもが可愛いのでほとんどの場合で育ての親が折れるか自然鎮火するのが日常かもしれません。

どうしても我慢できないこともある

子育てをしている親はニコニコしていても何かしらのストレスは溜まっているのが現状ですし、様々な情報網から精査して子育て方法を見つけているのである意味自信や確信を持ちつつやっていることも少なくないと思います。

 

そんな部分も持ち合わせつつ否定的に返されるとやっぱり言い返したいときも出てきます。

 

最初はわかってもらえるようにやわらかく話したり、自分がなんでそういう方法で教育をしているかを伝えるのですが、やっぱりそれでも伝わらない時もあるし否定するときだってあります。

 

ある意味しょうがないんだけど、子どもの事を考えるとどうしても折れられない時って正直あります。

そして禁断のひとことが

特に育児を経験したことの無い人に否定されるのはとっても辛い事があります。

 

だって子どもに夜中に起こされたり、寝不足になったり、自分の時間を子どもに使ったりそういういバックグラウンド考えずに今の状況だけ見て意見されるんですもの。

 

そりゃあ心の底では「あなたに何がわかるんだ」って何度もよぎりますよ。

だって人間なんですもん。

 

そんなときに最後の最後にどうしても収集つかなくて出る言葉があります。

 

「産んでないとわからないと思う」

そういった瞬間悪者にされる

だいたいの場合この禁断の言葉を言った瞬間に悪者扱いされます。

 

まわりの家族もなんでそんなこと言うのって乗っかって一気にひどいこと言った人扱いです。

 

でもこの一言ってそんなに言っちゃいけない言葉なんでしょうか?

 

出産未経験者が育児にダメ出しをするのはOKとされていて、子育てしている人が「産んでないからわからないことあるよ」って言うのは本当にダメな事なんでしょうか。

苦労が前提の育児

今の日本はまだまだ出産・育児は「大変な事が前提」「苦労する事が前提」という意識が強いと思います。

 

なので弱音を吐くと「わかって産んだんでしょ?」なんて言われることもあったりで簡単に弱音を吐いたりグチを言ったりができにくい状況はあると思います。

 

その分溜まり溜まってどうしようも言い返せなくなったときに禁断の言葉が出てしまうこともある意味しょうが無いのかと思います。

 

だってそう言わなきゃもう伝わらないし、極端育児ノイローゼになりますもん。

子どもにとって一番の環境とは何か

本来はこういう話になったとき、当人以外の人が「あなたはまだ出産未経験だからわからない事もあるのよ」ってフォローを入れてくれるのが好ましい環境だと思います。

 

育児・子育ての中で親がストレスを溜めていくことは好ましくない事は誰もがわかっているはずです。

そうしないと最悪はその矛先が子どもにむかってしまうからです。

 

最近、子どもに関する事件が増えたのも国の経済状況も悪く、みんながストレスを抱えながら生活をしている中で、わかってはいてもパパ・ママに対して大きな気持ちで受け入れてあげられる余裕も無い事もあると思います。

 

だけど心の中で悲鳴を上げているパパ・ママは実際多いと思いますし、少しでも話を聞いてもらえる環境が増えてほしいです。

言っても良い時はあると思う

結論としてその場に応じて「産んでいないからわからないこともあるよ」って言っても間違っていない時はあると思います。

だって事実そうなんだもん。

 

逆にそこに気付かしてあげられるかもしれないし、その時は当然摩擦は起こるだろうけれど、そこからお互いの気持ちを伝えていけるキッカケにもなるかもしれないですし。

 

ただ意図的な意地悪だったりはもうそもそも論外ですが。

まとめ

もうここに関しては正直決着がつかないと思います。

 

様々な意見は出てくるだろうし、子どもを欲しくても授からない人に対しても言って良いのかと言われればNOと言うしかないし、でもその人が過度に教育論を押しつけてくるのなら言わざるを得ないし。

 

結局はみんなが優しくなっていける社会にならないと難しい話だと思う。

 

子どものためを考えて大人が意見交換し合い、結果好転するならある程度出さざるを得ない言葉なのかもしれません。