この記事のもくじ
オキシクリーンが大人気です
現在オキシクリーンがとっても人気です。
その人気は数年前からあったのですが、おそらく新型コロナウィルスによる除菌ブームであったり、おうち時間が増えたため家事に割く時間が増えたからだと考えます。
赤ちゃんにも安全なの?
比較的安全と言われているオキシクリーンですが、赤ちゃんのお洋服やおもちゃの洗浄に使っても大丈夫なのか気になり調べてみました。
結果としては比較的安全ということがわかったのですが、その理由などについて解説していきます。
なおオキシ漬けなどに関しては詳しいサイトが万とあるので、この記事では安全性のみについてレポートしています。
オキシクリーンとは?
まずはオキシクリーンがどんな物かを知っておいた方が良いでしょう。
オキシクリーンは酵素系漂白剤と言われる洗剤の一種で、洗剤と言えば衣類用・食器用・お風呂用と用途が分かれその成分も違いがありますが、様々な用途に共通して使えるのが特徴です。
浸け置くだけで除菌・漂白・消臭ができ、漂白剤特有のツンとしたニオイが無いのも人気の秘密と言えます。
注意!日本と海外版では成分が違います
コストコなどでは日本版よりも大容量な海外版オキシクリーンが販売されていますが、実は違うのはパッケージだけではなく中身の成分も違っています。
ガンコ汚れにも効果があるとオキシクリーンEXが日本でも発売されていますが、同じく界面活性剤が入った製品なので注意しましょう。
海外版は界面活性剤入り
よく日本版の粉の中に海外版で見られる青い粒が入っていないという書き込みを見つけます。
海外版はもっと特別な成分が入っていて特別な気がしますが、実はこの青い粒の正体は界面活性剤です。
水と油が混じり合わないことは誰もが知っていることですが、界面活性剤はその性質を破綻させお互いが混ざりやすくする手助けをします。
洗剤成分として利用された場合、水と汚れが混ざりやすくなり汚れ落ちが良くなるわけです。
ですので海外版の方が汚れ落ちは良いと言われていますし、界面活性剤は泡立ちも良くなるので、インスタなどでは泡がモコモコ出ているオキシ漬けの画像もたくさんアップされています。
泡立ちも良いし、洗浄能力が高いなら海外版がいいかもと思った方はちょっとまってください。
そもそも界面活性剤は様々なリスクも抱えています。
肌荒れの原因になったり、体内へ吸収され蓄積されていくと毒性を持つ事も報告されているのでできるだけ使用を控えることが望ましいです。
泡立ちについてもあくまで見た目の問題で、泡立ち=洗浄能力が高いというのはCM上の演出なので、泡が無くても全く問題ありません。
むしろ日本版は肌荒れなどに優しく作られたより安全性の高いオキシクリーンなので、赤ちゃんやお子さんのいるご家庭は日本版を使用することが望ましいです。
成分を確認
オキシクリーンの成分表示を見てみます。
汚れ落ちが良いのでたくさん色んな成分が入っているのかと思いますが、成分は過酸化ナトリウム(酵素系)と炭酸ナトリウムの2つだけとめちゃくちゃシンプルです。
過炭酸ナトリウム
一般的な洗剤には必ずと言って入っている成分で、この成分だけでも多数のお掃除グッズが存在、オキシクリーンでは主要な洗浄成分として配合されています。
過酸化水素と炭酸ナトリウムの化合物で、水と混ざり合うと最終的に水、水素、炭酸ナトリウムに分解されます。
炭酸ナトリウム
炭酸ナトリウムは別名炭酸ソーダとも呼ばれ、重曹という呼び方が一般的です。
油や皮脂汚れなどに高い効果が見られ、消臭能力も備えています。
お料理の材料やお掃除の成分としても活用されるなど、無機物で環境に優しい成分として知られています。
使い方を守ればより安全です
成分の仕組みだけでもう安全性の高さはわかりますが、やはり使い方をきちんと守らなければその安全性も保証されなくなります。
オキシクリーンは余計な成分を入れていない分水に溶けにくくなっています。
きれいに洗浄したいからといって多めに粉を入れてしまったり、洗浄後にしっかりと洗い流さないと溶け残った粉などで安全性が損なわれる可能性があります。
適切な分量を使用し、洗浄後はしっかりと洗い流すことを意識すれば赤ちゃんに優しい洗剤として有効活用していけます。
最後のまとめ
洗浄成分の高い高機能の製品は化学合成成分が含まれている事も多く、残留成分などで赤ちゃんの皮膚がダメージを受けたり健康被害が発生する可能性もあります。
良いものというのは環境に良いものも都合が良いものもどちらの表現としても使われるので、実際にどんな成分が使われているかを確かめ、赤ちゃんや子どもたちにも用いるようにするのが好ましいです。
当然手間はかかりますが、健康を見守るのも親の役割。
手間を惜しまず頑張っていきましょう。