香川県高松市 ー 2児車内放置死亡事件に見る親子の関係性

15時間も車内に放置

9月2日、子を持つ親としてはとても胸が痛む事件が起こりました。

香川県高松市に住む26歳の母親が、6歳と3歳の子どもを駐車場車内に残したまま2日の21時頃から翌日の12時頃まで15時間の間放置し、熱中症で死亡したという事件です。

当初は嘘を証言

事件を起こした母親は車に戻った後異変に気づき、知人宅近くの路上に車を移動、心臓マッサージを行い119番にも通報。

当初警察には「具合が悪くてトイレに数時間行っていた」と嘘の証言をしたそうです。

子どもたちのまわりには飲みかけの水と食べ残したパンが落ちていたそう。

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実際には飲酒や知人宅へ

実際には飲食店を3軒はしごし、その後に友人宅で飲酒をしていたことがわかっており、「具合が悪くてトイレに行っていた」というのは少なくとも自分の身を守るため嘘の証言をしたことは確実です。

100歩ゆずって体調が悪かったとしても子どもを車内に放置しての飲酒は理解できるものではありません。

飲酒運転で帰るつもりだった?

この女性は心臓マッサージを行っているということから、本人としても想定外の事故でまさか二人とも死亡するなんてことは想像もしていなかったはずです。

本当かどうかはわかりませんがクーラーをかけて外出したそうで、それが本当であれば尚更です。

そこは理解できたとしても、1ミリも譲れないのが「友人とお酒を飲んでいた」という事実。

友人宅から戻った際に異変に気付いたので、そのまま車で帰る予定だったのでしょうか?

そうなると完全な飲酒運転です。

飲酒運転は毎月報道されるほど最近多い違反で、死亡事故も多数起こっています。

この母親は子どもを乗せた状態でお酒を飲んで運転するつもりだったとしたら、親としては正常な状態とは思えないです。

父親の存在は公にされていませんが、育児疲れなどで自暴自棄になっていたのかもしれません。

この日の車内は高温状態

車が駐まっていた駐車場は屋根や日陰の無いコインパーキングで、この日正午の高松市の気温は36度に達したそうで、そうなると車内温度は70度近くまで上昇するそうです。

サウナの温度が80〜100度の温度設定らしく、間もなくサウナに近付くような温度の中で閉じ込められていたと想像するとゾッとしますね。

私も家族でミニバンの車中泊をよく行いますが、これくらいの気温の時期だと朝6時ぐらいにはすでに熱くて寝苦しい状態になります。

いかに過酷な状態だったかは容易に想像が付きます。

なぜ長女は扉を開けなかった?

ここで疑問に思ったのが、なぜ長女は扉を開けなかったのでしょうか?

6歳ともなると車の扉の開け方はわかっているはず。

我が家の4歳の長女も勝手に開けることはしませんが、自分で開けることはできます。

にも関わらず開けなかったわけです。

もし母親が勝手に開けたらダメだからねって念を押して車を離れていたとしても、3歳の妹の命の危機が迫る状態であれば扉を開けることもできたはずです。

それをしなかった理由は勝手な想像ですが日頃の注意のしかたや子どもへの抑制があったのかもしれません。

子どもにとって親は超えられない存在、それが正しい行動だったとしても親に怒られるとしたら考えを変えるかもしれません。

もしかしたら今回は命をかけてでも親の言いつけを守ったのかもしれません。

気を付けたい車内放置

今回の事件は極端なものでしたが、実は車内放置は比較的多く起こっています。

JAFは2019年8月の1ヵ月間で「子どもを車内に残したままのキー閉じ込み」の件数を発表しています。

その件数は驚く事に246件。

その中でも緊急性が高いためドアロックの作業では無くガラスを割って処置したものが8件あったそうです。

JAFの実験データでは、外気温35度でエンジン停止後15分ほどで人体に影響のある車内温度まで達したそうです。

夏は熱中症、冬は凍死の可能性もあるので気をつけないといけません、

最後のまとめ

今回は親としては許される行為ではなかったものの、事故がなかっただけでこういった放置でのパチンコや飲食などは行われているのかもしれません。

親も自由を得たいときはあるかもしれませんが、育児をしている間はやはり我慢が必要です。

ただ工夫をすれば親子で息抜きっていろんな事ができるはずです。

親子関係もあると思いますが、こういった事件が少しでも減る事を願います。

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